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| 第 4 回 :古代エジプト文学に学ぶ 賢い上司とのつきあい方 |
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仕事をしていると、人間関係で悩むことが誰でも1度はあるものです。
気心の知れた職場の同僚であっても、遠慮しながらつきあっていくような雰囲気がありますから、上司とうまくやっていくには、尚更気を遣うことになります。
上司との関係については、時代を超えた恒久的な問題らしく、古代エジプトでもみなさんと同じように悩みを抱えていたようです。
そんな人々の心の支えとなるように、エジプトの神官たちは多くの言葉を、教訓文学という形として、後世に生きる私たちにまで残してくださいました。
今回はその中から数点ご紹介しましょう。
まず一つめ、上司とあなたの立場について。
『汝の上司にも神にも命令してはならぬ。
汝が地位の低い者である限り、上司に頼れ。汝に肉を与えてくれよう(アニの教訓)』(出典:古代オリエント集 筑摩書房)
上司へ文句をいいたい時もあるでしょうけど、仕事で迷った時には知恵を授けてくれますから、神と同様、あなたの導き手でもあるのです。
しかも上司からの評価が報酬に反映されますから、敬うことは大切でしょう。
そんな事をいうと、鼻で笑われそうですが、
『教訓を笑ってはならぬ(オンク・シェションクイの教訓)』
(出典:古代オリエント集 筑摩書房)
ですから。厳粛(げんしゅく)に受け止めて次をご紹介しましょう!
話の解る優しい上司ならいいのですが、たいていは厳しく、気分屋な人も多いですから、ビクビクしながら仕事をすることになることもあります。
しかし、そんな上司に怒られた時は、
『上司が怒りに燃えているときは答えるな。彼に譲れ。
上司が苦い言葉を吐くならば、甘い言葉で答えよ。彼の心を鎮める良薬となろう。
喧嘩腰で答えるならば、杖をもたらし、汝の確信も崩れ落ちてしまおう。
汝のよき教育が、窮境よりも怒りを失くしてくれよう。
上司の恐ろしい時があっても、すぐ汝を讃(ほ)めてくれよう(アニの教訓)』
(出典:古代オリエント集 筑摩書房)
あなたから上司へ、冷静な対処という“教育”をすることで、ピンチを脱出でき、あなたの評価も上がるでしょう。
上記の方法で対処できればいいのですが、そんなにうまくはいかないものです。
一癖ある上司に、不満を持つこともあるでしょう。でも、
『力がある上司がみつかればいいのに
といってはならぬ。
汝は神の計画を知らず、明日を悟ることはできぬからだ。
神の御手のままに腰をおろしていよ(アメンエムオペトの教訓)』
(出典:古代オリエント集 筑摩書房)
神様の導きにより今の環境に就き、今の上司に出会ったのですから、文句をいっては神様からのご加護が得られないようです。
しかし、神様が与えてくれた上司とはいえ、粛々(しゅくしゅく)と仕事をしていても、その不満が仕事へも転嫁することにもなり、転職をも考えそうですが、
『何事によっても困惑させられるな
お前の職業に不満を抱いてはならぬ(オンク・シェションクイの教訓)』
(出典:古代オリエント集 筑摩書房)
今の環境も人間関係も、神様があなたの為に与えたのですから、尊敬を忘れず、今以上に仕事へ邁進(まいしん)していくことで、窮屈に思っていた人間関係もきっと変わるはずです。あなたも上司も、お互いに今必要な人なのですから、明日からはもう少し、心を開いて接してみてはいかがでしょうか。
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